Microsoft 365 のグループポリシー管理テンプレートは x86 と x64 のどちらを使うか

Active Directory

概要

Microsoft Office について一括で制御したい場合、Microsot の公式サイトからダウンロードできる管理テンプレートを使用してグループポリシーで制御することになります。

以下のサイトから管理テンプレートをダウンロードするのですが、管理テンプレートが x86 と x64 に分かれています。

Download Administrative Template files (ADMX/ADML) for Microsoft 365 Apps for enterprise/Office LTSC 2021/Office 2019/Office 2016 and the Office Customization Tool for Office 2016 from Official Microsoft Download Center
This download includes the Group Policy Administrative Template files (ADMX/ADML) for Microsoft 365 Apps for enterprise,...

ネット上で見つかる手順にはどちらを選ぶかについて書かれていないことが多かったので調べてみました。

詳細

結論から言うとグループポリシーで管理テンプレートを使用する場合は x86 と x64 のどちらを使っても問題ありません。

管理テンプレートを使用する際、admx フォルダー内のファイルを利用するのですが、出力した2つのフォルダーを比較すると、使用する admx ファイルに差違がないことがわかります。

言語ファイルについては一部差違がありますが、バージョン情報の表記に違いがあっただけでしたので、管理テンプレートとして使用するにはこちらも差違はありません。

なので、管理テンプレートとして使用するには x84 と x64 のどちらを使っていただいても全く問題ありません。32bit版と64bit版を共存するには・・・などの心配をする必要はありません。

何のために分かれているかについてですが、Microsoft Office に同梱されている Office カスタマイズ ツール(OCT)で使用するために分かれています。Microsoft Office には 32bit 版 と 64bit 版がありますので、対応したファイルを使用する必要があります。

OCT は Microsoft Office のインストールプロセスに使用されるファイルを作成するためのツールで、「setup.exe /admin」のコマンドで起動することができます。

インストール用のメディアを確認すると「admin」というフォルダーがあります。

最新の内容でカスタマイズしたい場合は、管理テンプレートに同梱されていた「admin」フォルダーに置き換えて使用します。

参考にしたサイト

Redirecting

おわりに

Microsoft 365 のグループポリシー管理テンプレートは x86 と x64 のどちらを使うかについて調べた内容を紹介しました。同じようなことについて疑問に思われた方の役に立てれば幸いです。

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