先日購入したスーパーファミコンにACアダプターが付属していなかったことと、大きいACアダプターが邪魔になりそうでしたので、USBケーブルで給電できるように改造した際のメモです。
概要
ファミコンの電源供給をUSB化する際に使用することもある昇圧DC/DCコンバータを使用しない方法です。
ファミコンやスーパーファミコンは10Vを5Vにレギュレータで変換していますので、レギュレータを取り外し直接5VをUSB端子から供給できるようにしています。
使用したもの
USB Type C(USB 2.0)メス端子 PCB ボード
USB端子には下図の USB Type C(USB 2.0)を利用しました。
端子の形状については、好みに合わせてMicro USB Type-B などを使用してください。
スーパーファミコン 特殊ネジ用ドライバー
スーパーファミコンの分解に必須の道具です。
分解などで使用する機械が多いため、私は以下の精密ドライバーセットを購入しました。
とりあえず利用する分には十分な性能です。
はんだこて・はんだ・はんだ吸い取り機
白光 はんだこて ダイヤル式 FX600-02
100均製のものでも問題なく作業できますが、この商品は温度設定機能が付いていたり、作業中に温度が低下してもすぐに復帰できるためとても扱いやすいですので、初心者にこそおすすめします。
goot(グット) 精密プリント基板用 鉛フリーはんだ
白光 折りたたみこて台 FH305-81
はんだこては高温で触れるとやけどをするため、可能であれば、こて台も準備することをおすすめします。
はんだ吸取器、はんだ吸取線
今回は不要な部品を取り外すため、はんだ吸取器もしくははんだ吸取線を用意しておいた方がいいです。無理に取り外そうとするとランドが剥がれてしまいますので注意してください。
私は「少量のはんだを除去するには吸取線」、「多量のはんだを除去するには吸取器」というように使い分けています。
線材
ピンバイス、ニッパー、ヤスリ
線材の加工や本体の加工に使用しました。
アネックス ANEX NO.98-R ピンバイス
プロホビーシリーズ ニッパー HNC-D04
ダイヤモンドヤスリ
グルーガンや接着剤など
今回追加するUSB Type C(USB 2.0)メス端子 PCB ボードを固定するために使用しました。
Anesty GG-01 グルーガン
詳細
まずはスーパーファミコンを分解し、中の基板を取り出します。
スライドスイッチが接続されていたコネクタ付近のレギュレータを取り外します。
下図赤枠部分のものが今回取り外す部品です。
取り外した後にはんだ付けしますので、ランドが剥がれないように注意してください。
レギュレータを取り外した後、下図の様に配線します。
続いて USB 端子の準備を進めます。
プラスマイナスに注意してはんだ付けします。
はんだ付けする場所については、用意した部品の仕様を確認しください。
ケーブルの長さについては、USB 端子を取り付ける場所に合わせて調整してください。
USB 端子を接続したケーブルの反対側を、それぞれ下図赤枠部分にはんだ付けします。
不要となる DC ジャックを取り外します。
USB 端子を本体側の任意の場所に取り付けます。
私は 元々あったDC ジャックの穴を利用しました。そのままでは取り付けられませんでしたので、干渉する部分を切ったり削ったりと加工して取り付けています。
あとは元通りに組み立てて作業終了です。
おわりに
スーパーファミコンの電源供給をUSB化する方法を紹介しました。
USBになると他の機器のものを使い回せますので、コンセントまわりも配線もすっきりするため気持ちがいいですよね。とにかく省スペース化したい私にとってはACアダプターのでかさは無視できないです。
同じことを考えられている方の参考になればと思いますが、素人作業のため自己責任でお願いいたします。