職場のPC事情がノートPC中心になってきたのですが、これに伴いデュアルディスプレイ環境を利用する人が増えたことで、ドッキングステーションを活用される機会が増えました。それに伴い発生したレアケースな障害です。
概要
LANポート付きのドッキングステーションや、常に通電させているUSBハブとUSBLANアダプターを利用した際、ループ時のようなネットワーク障害が発生しました。
私の例では、同一スイッチングハブ配下のPCのネットワークが切断された状態になりましたが、ネットワークの構成によってはフロア全体に波及すると思います。
すべてのケースにおいて、Loop検知機能付きのハブを間にかませると発生しないことは確認出来ました。インテリジェントハブではなくても、以下の安価なハブでも防止できることを確認できています。
詳細
ドッキングステーションを利用した場合
電源付きドッキングステーションの電源をOFFにせずにPCから接続ケーブルを抜くと発生した。
確認した機種は「Anker PowerExpand 13-in-1 USB-C Dock ドッキングステーション」です。
ドッキングステーションの電源をOFFにしてPCから接続ケーブルを抜いた場合では、通信障害は発生しませんでした。
メーカーに問い合わせて機器の交換対応などを行っていただきましたが、まったく改善しませんでしたのでこの機器固有の問題のようです。
ちなみに以下の製品については、電源ケーブルを常に接続した状態でも発生しませんでしたのでおすすめします。
セルフパワーのUSBハブを利用した場合
電源付きUSBドックもしくはUSBハブに有線LANアダプターを接続した状態でPCから接続ケーブルを抜くと発生した。
イメージとしては下図の様な状態です。
おわりに
いずれのケースも「LANケーブルを挿している」「LANアダプターに通電している」「パソコンにつながっていない」の条件がそろった際に発生しています。とりあえずは、外部電源を必要としないUSB-Cドックなどを利用すると事態は防ぐことは出来ると思います。もしくは、発生しても防ぐことが出来るネットワーク環境をしっかり考えることも必要だとは思います。
過去に似たような状態で利用している環境やドッキングステーションを見てきたのですが、それらに関しては問題がありませんでしたので、レアケースではあるかもしれません。ただ、同じような環境で利用する期間は今後増えてくるかとは思いますので、ドッキングステーションを利用する際や障害発生時の参考にしていただけたらと思います。